結論から言います。
僕の最大のFX失敗は「25倍口座で高金利通貨メキシコペソをレバレッジ全開&維持率管理なしで握り続けた結果、10%級の急落で約100万円を一撃で吹き飛ばしたこと」です。
この経験から、**25倍口座で取引するなら「通常時の口座維持率は350%を基準」「300%を割ったらポジションを減らす」**という数値ルールが必須だと結論づけました。
メキシコペソ暴落で口座が飛んだ日
1. 何が起きたのか:ロスカットされた日の全体像
まず事実から整理します。
- 通貨ペア:メキシコペソ/円(MXN/JPY)メイン
- 口座:レバレッジ25倍
- 日付:2024年6月上旬
- 結果:1日で実現損益 約▲100万円、ロスカット発動
特に大きかったのがメキシコペソ/円のロングです。
- メキシコペソ/円ロングの想定元本:約3,000万円超(約3,120万円規模)
- それに対して、数%〜10%前後の下落が来て、
- 評価損が一気に膨らみ、強制ロスカット
高金利通貨でスワップを狙いながら、
「そんなに落ちないだろう」と思ってレバレッジを掛け続けた結果、
イベント(選挙+リスクオフ)で一撃退場になった形です。
2. チャートと値動きから見えたもの
当時のメキシコペソ/円の動きをざっくり言うと、
- 高値ゾーン:1ペソ=9円台前半〜中盤
- 暴落後:一時 8.5円割れレベルまで急落(高値から約10%下落)
ローソク足の形だけ見ると、こんなイメージです。
- 日足で大陰線が2本続く
- 1日で3〜5%落ちる日が出現
- その間、僕はロングをほぼ全力で握ったまま
つまり、
「高金利通貨をレバレッジ高めで買い集めたあとに、
政治イベント&リスクオフで10%級の下落をくらった」
という、教科書どおりのキャリートレード崩壊パターンに巻き込まれています。
3. 僕のトレードのどこが悪かったのか
冷静に分解すると、失敗の本質は「運」ではなく設計ミスです。
3-1. 25倍口座の中で実質レバレッジを上限まで使っていた
- メキシコペソ/円の想定元本:約3,120万円
- それに対して、実際の口座資金はその何分の一かしかない状態で運用
- 価格が数%動いただけで数十万円〜100万円クラスの損失になるポジション量
レバ25倍の口座で、
「維持率ギリギリまでポジションを積み上げる」=「少しの逆行で強制退場確定」
という構造を自分で作っていました。
3-2. 高金利通貨に集中しすぎた
損失のほとんどはメキシコペソ/円。
他もトルコリラ/円、ランド/円など高金利通貨だらけ。
高金利通貨の性格を改めて書くと、
- 平常時:ジワジワ上昇+スワップで気持ちよくなる
- イベント時:数日で5〜10%平気で落ちる
この「落ちるときの顔」をほぼ無視して、
スワップと上昇だけを見てポジションを積んでいたのが僕のミスです。
3-3. 口座維持率に「数値ルール」がなかった
一番致命的だったのはここです。
- その時の僕には
- 「維持率が何%を切ったらポジションを減らす」
- 「何%を通常ラインとする」
という具体的な数値ルールがなかった
なので、
- 含み損が増えても「まだ大丈夫だろう」と放置
- レートが落ちても「そのうち戻るだろう」とナンピン
- 結果的に、ロスカット水準までズルズル引っ張られた
4. 数字で見る「どれだけ危険な状態だったか」
今回の反省点を数値でまとめると、こうなります。
- メキシコペソ/円
- 想定元本:約3,120万円
- ロスカット時の損失:約100万円前後
- 下落率にすると:約3〜4%の逆行で致命傷
つまり、
「たった3〜4%の下落で口座がほぼ壊れるレバレッジ設計だった」
ということです。
メキシコペソ/円のような高金利通貨が
10%落ちることは普通にあり得るのに、
それを3〜4%で死ぬ構造で放置していました。
ここが、「負けるべくして負けた」一番のポイントです。
5. 分析から決めた「通常時の口座維持率」
ここからが、この失敗から導いた結論です。
5-1. 前提条件
- 使うのはレバレッジ25倍口座
- 高金利通貨(メキシコペソ/円など)も触る
- 10%級の急落が来ても即死しない設計にしたい
これを満たすために逆算すると、
通常時のターゲット維持率は 350% に設定すべきだと判断しました。
5-2. 結論:僕の「数値ルール」
- 通常時に目指す口座維持率:350%
- 普段は350%前後をキープするようにポジションを調整
- 維持率300%を割ったらポジション削減
- 300%を下回った時点で
→ ロットを機械的に減らす(半分など) - 「戻るかもしれない」は無視して、
数字だけ見て切る
- 300%を下回った時点で
「維持率200〜300%」のようなフワッとした話ではなく、
- 基準値:350%
- 警戒ライン:300%
という具体的な数字でルール化しました。
6. 今後のトレード方針とチェックリスト
最後に、この失敗から作った「行動レベル」のチェックリストです。
6-1. ポジションを増やす前に必ず見る数字
- 今の口座維持率は 350%以上か?
- いいえ → 新規ポジションを増やさない
- 高金利通貨の合計ポジションは口座資金に対して過剰ではないか?
- 想定元本が口座資金の何倍かを確認
- 実質レバ10倍超えそうなら、そこで打ち止め
6-2. 含み損が増えたときのルール
- 維持率が300%を割ったら
- 問答無用でポジションを減らす
- 目安:ロットを半分にする
- 高金利通貨でイベントが近いとき
- 大統領選、重要指標、大きな会見などがあるなら、
→ 事前にロットを落としておく
- 大統領選、重要指標、大きな会見などがあるなら、
6-3. やらないことリスト
- 「スワップがもったいないから切らない」という判断
- 「そのうち戻るだろう」と根拠なくナンピン
- 維持率の数字を見ないままポジションを増やすこと
7. まとめ:この失敗から学んだこと
このときのロスカットは、
- 相場が特別「異常」だったわけではなく、
- 僕のポジション設計が10%の下落に耐えられない構造だった
というだけの話です。
だからこそ、対策もシンプルに**「構造を変える」**しかない。
- 高金利通貨 × レバ25倍口座 で生き残るには
→ 通常時の維持率350%
→ 300%割れたらポジションを削る
この数値ルールを守れるかどうかが、
僕のFXが「ギャンブル」から「運用」に変わるかどうかの分かれ目です。
この失敗は痛い授業料でしたが、
ここでルールを数値に落とせたこと自体は、今後の土台になると思っています。


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