結論:
10月の僕のFXは、メキシコペソ/円とランド/円のロングで大きく稼ぎ、高ボラクロス通貨(AUD/CAD・AUD/NZD・GBP/NZD・EUR/NZD)の“大ロット+逆張り+ナンピン”が反省点という内容でした。
2025年10月の1か月間、裁量+半自動のような形でコツコツ取引してきました。
この記事では、
- 10月のトレードの結果
- 通貨ペア別の分析
- チャートと照らして良かった点・悪かった点
- 来月からの改善ルール
を、自分の反省ノートとしてまとめておきます。
1. 10月のトレード成績まとめ
まずは数字から。
- 期間:2025年10月1日〜10月31日
- 確定損益合計:350,692円
- 決済損益:289,593円
- スワップ損益:61,099円
- 決済約定数量:267.234万通貨
1か月で35万円のプラス。
金額だけ見ると上出来ですが、中身を見ていくと「たまたまうまくいった部分」と「構造的に危ない部分」がかなりハッキリ分かれています。
2. 通貨ペア別:どこで稼いでどこで危なかったか
10月の確定損益を通貨ペア別に見ると、ざっくりこんな構図でした。
- メキシコペソ/円:+約143,000円
- 南アフリカランド/円:+約110,000円
この2つだけで、全体利益の約8割を稼いでいます。
その他のプラス組はこんな感じ。
- ポンド/NZドル:+3万円ちょっと
- 豪ドル/NZドル:+5千円台
- NZドル/カナダ:+5千円台
- それ以外の通貨ペア:1,000〜2,000円程度の小さなプラスか、ほぼトントン
つまり結論としては、
10月は「ペソ/円&ランド/円のロング+スワップ」が主役。
他の通貨ペアは“おまけ+リスク要因”だった
という構造です。
3. チャートと照らした「うまくいった取引」
3-1. メキシコペソ/円:教科書的な押し目買い
10月のメキシコペソ/円は、
ざっくり 8円前半から8円後半に向かってじわじわ上昇していく流れ でした。
僕の約定履歴を振り返ると、
- 10/1 夜
- 8.04〜8.02円台 で1万通貨ずつロングを連打
- 10/6 夕方
- 8.14円 で一気に決済
- 1回あたり +600〜1,000円の利確がずらっと並ぶ
という動きになっています。
要するに、
安値圏(8.02前後)でまとめて仕込んで、
短期の上昇(8.14付近)で一括利確
というかなりキレイな押し目買い→戻り売りが決まった形です。
その後も、
「8円台前半で拾って、数十pips上でコツコツ利確」というグリッド寄りのトレードが機能していて、
10月だけでペソ/円が約14万円の利益+スワップを生みました。
3-2. ランド/円:レンジを刻んだグリッド運用
ランド/円は、10月は8.5〜8.9円あたりのレンジで上下するような動きでした。
僕のトレードは、
- 新規はほぼ全部「買い」
- 決済はほぼ全部「売り」
- 約定価格は 8.56〜8.89円 に集中
という、レンジの中をコツコツ刻むグリッド運用になっています。
特に印象的だった日が2つ。
- 10/6
- 8.69円付近でまとめて決済して、ランド/円だけで**+5万円超**
- 10/9
- 同じくランド/円で**+4万円超**
方向(ロング)も、売買のイメージ(レンジの中を刻む)も悪くなくて、
全体として約11万円の利益+スワップを生んでくれました。
4. 「やらない方がよかった」と反省した取引
数字を通貨ペア別・トレード別に見ていくと、
大きなマイナスはほぼ決まったパターンから出ているのがわかりました。
4-1. 高ボラクロスの“大ロット+逆張り+ナンピン”
反省対象の通貨ペアはこのあたりです。
- 豪ドル/カナダ(AUD/CAD)
- 豪ドル/NZドル(AUD/NZD)
- ポンド/NZドル(GBP/NZD)
- ユーロ/NZドル(EUR/NZD)
共通していたのは、
- 値動きが大きいクロス通貨
- 普段よりロットが大きい(2,000〜8,400通貨など)
- トレンド方向に逆らってポジションを増やしている場面がある
という点です。
代表例1:AUD/NZD の 8,400通貨 -757円
- AUD/NZD は10月、全体としては緩やかな上昇トレンド
- 僕はロングで入っていて、
- 2回は大きく利確(+数千円)
- 1回は1.140台の高値圏で8,400通貨を抱えて、-757円で損切り
高値圏でロットを増やしたせいで、
ちょっとした押し目でも金額ベースの損失が一気に大きくなってしまったパターンです。
代表例2:AUD/CAD の 2,000通貨 -500円台連発
- 0.917台という、かなり高い水準で
2,000通貨×複数ポジションを保有 - 100通貨の小さいポジションは+数十円で利確できているのに、
2,000通貨の大玉だけが-500円台の損切りになっている
グリッド運用自体は悪くないですが、
「最後尾の一番大きい玉だけが全部持っていく」
という、典型的な失敗パターンになっています。
代表例3:EUR/NZD の逆張りショート
- 2025年のEUR/NZDは全体として上昇傾向
- その中で、僕はひたすらショート(売り)で逆張り
- 2.01付近で、-300円前後の損切りが何本も発生
結果として、トータル損益はプラスにできてはいるものの、
- 精神的負担
- 含み損の時間
- 一撃で飛ぶリスク
を考えると、見合ったリターンではないという判断です。
4-2. ランド/円の「もったいない損切り」
ランド/円は全体としては良かったものの、
1つだけ「完全にやらなくてよかった」と思った取引があります。
- 10/1 21:42
- 8.563円で1,000通貨ロング
- すぐに**-1,200円超で損切り**
チャートを見直すと、この8.56付近は、
- 10月全体で見れば「レンジの下側〜真ん中」くらいの水準
- このあと、8.7〜8.8円まで普通に上昇している
つまりここは、
「チャートでは全然アウトじゃないのに、
金額のマイナスが怖くて感情的に切ってしまった」
という、完全にメンタル起因の損切りでした。
この1本だけで-1,200円なので、
「ルールに沿っていれば防げた損失」として、きっちり反省しておきます。
5. 来月からの改善ルール
10月の約定履歴とチャートを重ねてみて、
**「残すべきもの」と「捨てるべきもの」**がだいぶはっきりしたので、
来月からは以下のルールで運用していきます。
5-1. コア戦略として残すもの
- メキシコペソ/円・ランド/円のロング+スワップ狙い
- 通貨ペアの「主役」はこの2つに固定
- 日足で上昇トレンドのときだけ買う
- 一定pips上がったら自動or機械的に利確
- 1ポジションと1通貨ペアの最大ロットをあらかじめ決めておく
- 扱う通貨ペアを“最大5つ”までに絞る
- コア:MXN/JPY・ZAR/JPY・USD/JPY
- プラスα:多くてもあと2ペアまで
- それ以外は「原則、新規エントリー禁止」
→ これで、監視時間と判断回数を減らしてミスを減らす。
5-2. やめる・制限するもの
- 高ボラクロス(AUD/CAD・AUD/NZD・GBP/NZD・EUR/NZD)の“大ロット”禁止
- 1ポジション最大500通貨
- 1通貨ペアの合計最大2,000通貨
- もしくは一旦「完全停止」してもいいくらい危険
- トレンドに逆らったナンピンを封印
- 日足で上昇トレンドの通貨ペアはショート禁止
- 下降トレンドの通貨ペアはロング禁止
- 逆張りをしたくなったら、その通貨ペア自体を触らない
- 損切り条件を“チャート基準”にする
- 「−1,000円になったから切る」は禁止
- 具体的なライン(例:直近安値割れ、移動平均割れ)を決めておいて、
そこを明確に抜けたら機械的に切る
- グリッドの「最後の一玉」が肥大化しないように上限を決める
- 1バスケット(ナンピンのかたまり)ごとに
- 最大ナンピン回数:5回まで
- 最大ロット:1万通貨まで
- これ以上は絶対に増やさないルールにする
- 1バスケット(ナンピンのかたまり)ごとに
6. 10月トレードの総括
10月は結果だけ見れば**+35万円**とかなり良い月でした。
ただ中身を分解すると、
- ペソ/円とランド/円のロングが“仕事をした”
- 高ボラクロスの大ロット逆張りが“事故要因だった”
ということが、数字でもチャートでもはっきり見えました。
この日記は、単なる自慢でも反省会でもなく、
**「自動化できるルールに落とすための材料」**として残しています。
- 勝ちパターン(高金利通貨ロング+トレンドフォロー+スワップ)をどう自動化するか
- 負けパターン(高ボラクロス大ロット逆張り)をどう物理的に封じるか
ここを1つずつ潰していくことが、
僕の「不労所得の自動化」と「時間・場所に縛られない生活」に一番近い近道だと感じた月でした。

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