私が考える「不労所得」の定義
最初に、自分なりの「不労所得」の定義をはっきりさせておく。
私の考える不労所得は、
労働時間週4時間以内で、仕組みとして継続的に発生する収入
だけを指す。
この前提に立つと、次のようなものは不労所得には含めない。
- 裁量トレードの売買益
- 一時的なキャンペーンポイント・ボーナス
逆に、現時点で「不労所得」とカウントしているのは次の3つだけ。
- スワップ
- 投資信託の分配金(元本払戻以外)
- 株式などの配当金
共通しているのは、「保有していて、少しの調整だけで、自動で入ってくるキャッシュフロー」であること。
この記事では、この定義に沿って数字を整理している。
2025年10月時点の不労所得の全体像
2025年10月時点の不労所得は、合計63,581.1円 だった。
内訳は以下の通り。
- 松井FX:61,099.1円(スワップのみ)
- 松井証券 投資信託:0円
- 楽天銀行FX:1,800円(スワップのみ)
- SBI証券FX:159円(スワップのみ)
- auポイント運用:523円(投資信託)
合計:63,581.1円
ほぼすべてがFXスワップ収入で、特に松井FXが全体の大部分を占めている。
楽天銀行FXとSBI証券FXで保有しているNZドル円・メキシコペソ円は、ここしばらくは一切動かしていない完全放置の状態になっている。
通貨別・口座別の詳細内訳
松井証券FXのスワップ内訳
松井FXの通貨ごとのスワップ収入は次の通り。
- メキシコペソ円(MXN/JPY):35,640.4円
- 南アフリカランド円(ZAR/JPY):1,184.41円
- ポンドNZドル(GBP/NZD):1,276.93円
- トルコリラ円(TRY/JPY):10,824円
- ハンガリーフォリント円(HUF/JPY):10,257.919円
- ポンドスイスフラン(GBP/CHF):523.218円
- その他:少額
スワップ収入の中心は「メキシコペソ・トルコリラ・ハンガリーフォリント」の3通貨になっている。
楽天銀行FX
- メキシコペソ円:1,758円
- その他:少額
ここも、高金利通貨のメキシコペソがスワップの中心。
SBI証券FX
- NZドル円:339.6円
SBI証券ではポジション規模をそれほど大きくしていないため、収入はごく小さい。
ポートフォリオの現状分析
HUF/JPYに偏っている構造
全体のポジションを比率で見ると、HUF/JPY(ハンガリーフォリント円)が約67% を占める構成になっている。
特徴としては、
- 新興国通貨で政策リスク・金利リスクが大きい
- ボラティリティ(変動幅)もそれなりに大きい
- 「JPYに対する新興国通貨ロング」に集中的に賭けている状態
という点がある。
スワップ効率自体は悪くないが、通貨分散という観点から見ると、一方向・一通貨に寄りすぎている と判断している。
証拠金維持率116.5%という数字
維持率は**約116.5%**前後。
この水準は、為替が数%逆行しただけでロスカット領域に一気に近づくレベル。
目安としては、
- 300%以上:安全圏
- 200%前後:許容ギリギリ
- 150%以下:要注意
- 120%前後:危険水準
と考えているので、現状は明らかに「危険寄り」に入っている。
優先順位としては、新規の買い増しよりも、まず維持率を引き上げてもいいかなと思ってる。
売りポジションと負スワップの存在
一部の通貨ペアは「売り」で保有しており、そこでマイナススワップが発生している。
スワップで不労所得を積み上げるという目的から考えると、
- 売りポジションは、毎日スワップを削る要因になる
- プラススワップの通貨で稼いだ分を、自分で打ち消しているのと同じ
という状況になってしまう。
方針としては、
売りポジションは順次解消し、スワップは「買い」で受け取る方向に統一する。
総保有量とスワップポテンシャル
総保有量はおよそ 532万通貨。
仮に、
- 平均スワップ:3円/万通貨/日
- 1ヶ月:30日
と仮定すると、理論上のスワップ収入は、
532万通貨 × 3円 × 30日 ≒ 47,880円
となる。
ここにトルコリラや高金利通貨の比率を加えると、月5万円超えは十分現実的なライン。
実際には、負スワップや通貨ごとの金利差、ポジションの偏りなどで削られている部分があり、これらをどう最適化するかが今後のテーマになる。
松井証券の自動売買を軸にした自動化戦略
ここからは、「どうやって不労所得を増やしていくか」の戦略整理。
前提として、
今後のメインエンジンは、松井証券FXの自動売買+スワップ
とする。
戦略1:通貨配分の再設計
まず、ポートフォリオ全体の比率を次のような目標に近づける。
- HUF/JPY:40%以下(ただし今は、増やしていく。)
- MXN/JPY:25〜30%
- ZAR/JPY:15〜20%
- TRY/JPY:5%以下
- その他(NZD/JPY、NOK/SEK、AUD/NZDなど):5〜10%
狙いは以下の通り。
- 政策リスク・地政学リスクを複数通貨に分散
- ボラティリティの平均化によるロスカットリスクの低減
- 単一通貨への集中を避けて、長期保有しやすい構造にする
HUFの比率を抑えつつ、メキシコペソと南アランドを「スワップの柱」にしていくイメージで調整していく。
戦略2:買い増し条件のルール化
感情でロットを増やすと、ほぼ確実に高値掴みが増えるので、買い増し条件のルール化を今後していく。
これにより、
- 相場が割高な局面ではロットを増やさない
- 暴落〜割安局面でのみ自動的に「拾う」動きになる
- 長期保有前提のスワップ運用として、エントリー価格の平均化が進む
という形を狙う。
戦略3:自動売買設定の方針
松井証券の自動売買では、
- あらかじめ決めたレンジ内での「値幅取り」
- ロット単位・間隔・最大ポジション数
などを細かく設定できる。
方針としては、
- レンジ相場になりやすい通貨ペアで自動売買を設定する。
- マイナススワップになるポジションはとらない。
自動売買で取りにいくのは、
- 日々のスワップ
- レンジ相場での小刻みな値幅利益
この両方。
手動裁量は極力排除し、
一度決めたルールを基本的に変えずに検証し続ける ことを優先する。
今後の方針と記録の取り方
今後の方針を整理すると、次の通り。
- 売りポジションの整理
- 負スワップを発生させる要因を徐々に排除する
- 維持率150%への引き上げ
- ロット調整と通貨配分の見直し
- 通貨比率を目標構成に近づける
- HUF比率の縮小
- MXN・ZARの位置づけを明確にする
- 松井FX自動売買の固定ルール化
- レンジ・ロット・最大ポジション数を数値で決めて固定
- 新しい設定を試す場合は「小ロット・別枠」で検証する
- 月次での数値記録
- 口座残高
- 通貨別スワップ実績
- 維持率
- 通貨別ポジション量
これらを毎月記録し、
「不労所得がどのような構造で増減しているか」を見える化していく。
この記事は、2025年10月時点の不労所得状況と、松井証券FX自動売買を軸にした今後の方針のメモとして残している。
あとは、ルール通りに淡々と運用し、数字の推移を積み上げていく。

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